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映画「HAR MOTHER」、絶好調です! [気になる映画]

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新宿のミニ・シアター「Ks chinema」で99日から始まった新鋭・佐藤慶紀監督の「HER MOTHER」を観てきました。ソネブロではみなさんにもおなじみのアヨアン・イゴカ―さんの奥様である女優の箱木宏美さんが出演されております。

この作品はすでに主としてアジアのいろいろな映画祭に正式出品され、話題作として好評を博しているようですが、箱木宏美さんはこの映画でつい最近、フランスのヴズール国際アジア映画祭のスペシャルメンションを受賞されております。

 

この作品では、日ごろ他人事(ひとごと)としか感じられない殺人という状況に、観客はいやおうなしに向き合わされます。この殺人が、いわゆる通り魔や問答無用の凶悪犯による犯罪ではないことが、ある意味でひとつの救いです。

 

それは、2年間続いた結婚生活の破たんから起きた事件なのですが、この作品では、通常の殺人事件の展開に見られるような事件の謎を追うという手法や法廷論争はあえて避け、被害者の母親と加害者の母親という対立関係を通して死刑という重いテーマを浮き上がらせようとしています。

その切り口、展開法はとても斬新であり、死刑という重く難しいテーマが人間同士の関係というスタンスで語られるという物語の流れが、国境を越えて好感をもって理解され、海外での評価につながったものではないでしょうか。

とはいえ、この作品が十分にサスペンスフルなのは、二人の母親の心境の変化がドラマチックに展開するからです。観客は常に「あなたならどうなの?」と問いかけられているのです。

この作品については、既に朝日新聞で高い評価を受けていることでもあるし、細部にわたる展開内容については伏せておくべきことでしょう。
 一つ感じたことは、死刑を宣告される主役の荒川泰次郎さんをはじめ出演者のみなさんはすべて、演じるのではなく、役そのものになりきって生きた姿を見せてくれていることが感動的でした。



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●主演の荒川泰次郎さんのfacebookより拝借しました。

 

 

上映後、この日は佐藤監督と二人の主演女優、殺された娘の母親役の西山諒さん(劇団主宰、映画・TV出演多数)と、殺人を犯した青年の母親役の箱木宏美さん(芸域の幅は硬軟両刀、映画TV出演多数)の3人が登壇されてのトークがありました。

主役の荒川泰次郎さんの姿が見えなかったのは残念でしたが(初日に登壇)、そのステージの様子を佐藤監督はそのままスマホで撮影して、リアルタイムでSNSに流しておられました。ご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 佐藤監督と被害者の母親を演じた西山諒さんには、幸運にもシアター入館前にお話を伺う機会を頂きましたが、温厚そのものの佐藤監督が、現場ではどのように演技指導されていたのか、ちょっと覗いてみたい気持ちです。



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   西山諒さん        佐藤慶紀監督            箱木宏美さん

 

◆なおこの作品は、10/6(金)まで新宿Ks cinema。 9/23(土)からは名古屋シネマスコーレ。10/7(土)からは大阪・シネヌーヴォで、と、順次公開。さらに全国公開に向けて拡大していくことでしょう


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